262日、約9ヶ月、6288時間を費やした

このページは実際に転職活動をされた方から
寄せられた「実録転職奮戦記」です。
ヘッドハンターの視点とは違う転職に対する考え方や
実際の経験を通して得られた教訓など、これから転職を
お考えの方には大変参考になるドキュメンタリーです。
ぜひ、ご期待ください。

No.1 予想外の長く苦しい転職活動
No.2 経験談1
No.3 経験談2
No.4 経験談3
No.5 経験談4
No.6 経験談5
No.7 経験談6
No.8 アドバイス
No.1

予想外の長く苦しい転職活動

私は現在48歳、約25年間勤めた会社を辞めて遣りたい事を探し続けてこの度ご縁があって年収も前職と変わらず、将来性のある事業の営業統括という可能性のあるポジションを得ることが出来ました。

日頃から何かと様々な適切なアドバイスやご紹介を頂いています福島様のホームページをお借りして転職奮闘記なるものを掲載させて頂きます。

転職を考えておられる方々または活動中の方々のこれからの参考になれば幸いです。

数々ある転職に関する著書やコンサルタントの方々の適切なアドバイスがありますし少々重複する事柄もありますが実際に最近経験したことですから現実感はお伝えできると思います。

262日。約9ヶ月。6288時間。

これが私の転職活動に掛かった期間です。
この期間を現実的に表すとこうなります。
雪の降る季節から春の桜の季節を迎え、梅雨を過ぎ記録的な猛暑を過ごし、過ぎ去る夏から台風シーズンを向かえそろそろ暖房が欲しくなる9ヶ月間。
退職した会社では自分の話題も消え去りほんの数人の懇意にしていた人からたまに連絡がある程度の時期。
実務から遠ざかってプレゼンテーションや会議の機会もなくなり人前で説得力のある話が出来るのかと不安になる期間。
仕事で全国、米国を飛びまわっていたのに航空会社からマイレージがプラチナから普通のグレードに下がったダイレクトメールを受け取ってビジネスから遠ざかっている現実を感じる頃。
ひょっとするとこのまま仕事が見つからないのではと言った不安が頻繁によぎる頃。
年収を500万は下げないと可能性が無くなると〈妥協〉を検討するに至る時期。
月曜日の朝に仕事に向かって忙しそうに歩く人ごみを見たときの不安な気持ちを抑えきれなくなる頃。
と言うことになります。

今転職を考えている方々、または転職活動中の方々(それぞれ転職に至るまでの経緯については様々でしょうが)あなたは転職を決意した時の気持ち、希望、即ち、本当にやりたいこと、経験と知識を生かした責任あるポジションに就きたい、年収も現状維持か出来れば今以上欲しい、インターナショナルの可能性も今まで以上に欲しい、大方の予算の権限は欲しい、などなどをこの期間自分自身の健康・体力と精神力を変えずにキープし、希望を捨てずに現状に妥協することなく“仕事”を探し続けることが出来ますか?

実際は想像以上に大変です。

実際活動を始めた頃は数人のヘッドハンティングのコンサルタントの方とお会いしてすぐに幾つか案件を頂いたので1-2ヶ月で希望のポジションが決まり、入社まではしばらく時間を貰って長年取れなかった長期休暇でも楽しんでやろうと思っていました。
これがまったく予想に反して長く苦しい時間を経験することになろうとは夢にも思いませんでした。

これまで経験したResumeの提出、面接数、などは以下の通りです。
Resumeを提出した企業数(自分で直接送ったものも含む)54社
面接した企業数21社
直接お会いした人材紹介のコンサルタント約60人
オファーがでた企業4社(企業体質、将来、マネジメントスタイル、年収などの理由で断った)

先ず経験した実際の幾つかの経験談をお話します。(企業名、人名等は伏せました)

(次回へつづく)


No.2

経験談1

ある外資大手企業のある部門のマーケティングディレクターのポジションでの話し。コンサルタントの方と一緒に企業に伺い、人事マネージャーと挨拶をしてそのコンサルタントは帰られて面接になりましたがその人事の方はまず私にこういったのです。「本当は今回はお断りしたのですがどうしてもとおっしゃるのでね、、」私よりも勿論年下でしたが、こんな屈辱も経験もしなければいけないのかと愕然としたことがありました。この事例はさすがにレアケースでありましょうが、そんな失礼なことを言われたらその瞬間に帰ってくるべきだと言われました。

【教訓】

ヘッドハンティングでトップからの話で人事は後から儀礼的に会う場合は別ですが、まずは人事からの面接から始まるわけなので若いジュニアレベルの担当や非常識な人事マネジャーが出てきてもぐっとこらえることが肝心です。ただし今回のケースではオファーが出ても私は絶対行きたくない企業でした。なぜなら会社の顔である人事がこうですから内部は言うに及ばずのはずですから。勿論次に進むことは“しっかり”お断りしました。


(次回へつづく)


No.3

経験談2

外資メーカーですが日本にはいまだ子会社を持たずに代理店でのオペレーションしか遣っていなかったのですが法人を作り直接販売活動に入りたいと言う企業の日本法人のカントリーマネージャー候補の話でした。突然電話がコンサルタントBさんから入り、急なのですが興味があればあさって面接ですと言うもの。トップ4人が来ていて2日後の面接と言うことは数合わせか当て馬と思いましたが、企業側はそんなことまで知らないわけでコンサルタントもそんなことをいうわけが無いのでチャンスと思い出向いていきました。英語で2時間以上にわたっての面接でした。感触はよかったのですが結局30代の若い人に決まったようです。なんでも言ったことをやる人が希望だったようです。

【教訓】

当て馬、数合わせとわかっても不平不満は決して言わずに積極的に出て行くことです。企業の求めている人物像にマッチングするかもしれません。面接はとにかくたくさん経験したほうがいいです。

(次回へつづく)


No.4

経験談3

ある有名なサーチ会社の社長Cさんからメールがありました。私のことを薦めたい企業があって人事部長に会ってサウンドしたところ、すでに他のサーチ会社からわたしのResumeが来ていたとの事。私はまったく知らないことでした。その企業には少々興味がありましたのでがっかりでした。

【教訓】

Resumeはメールに添付して送ることが一般的になっています。普通は本人の承諾もなしに企業に提出されることは無いと聞いていますが、聞いた話ではあるサーチ会社ではコンサルタントは企業にResumeを送ったら何ポイント、面接に進んだら何ポイント、決まったら何ポイントで総額いくらのインセンティブをもらえる仕組みがあるとか。したがって自分の可能性を広げる意味でアンテナを張り巡らす(サーチ会社に数社コミニュケーションを持つ)事は賛成ですが、よくその会社を見極めることが必要です。人事からすればいくつもの会社からResumeを送ってくる候補者はどこでも採用されないで何か問題があるのかと思うからです。

(次回へつづく)


No.5

経験談4

外資のメーカーでの営業部長のポジションでの面接のことでした。人事と直接の上司に当たる本部長と自分とコンサルタントの4人のミーティングでした。約2時間にわたる面接でした。最中に時々その本部長が私の視線を避けることが気にはなっていましたが、経験やこれから何が出来るかなどスムーズに伝えることが出来てうまく行ったと思っておりましたが、結果的には通りませんでした。人事のほうは是非来て欲しいとの事でしたが、その本部長が認めなかったのですが、どうも理由が明確ではなかったようです。同席したコンサルタントの方は何十年もこの仕事をして居られて60代の方でしたが、その方はこう言いました。“本部長は数年後に自分のポジションが危ぶまれると感じていることが見て取れました”と。

【教訓】

採用するほうは自分よりも出来る人はとらないものだとはよく言われることですが、実際にあるものです。(自分も過去多くの人材を採用してきましたが自分よりも出来ると見える人は敬遠したがったこともあります)採用側が選ぶ面接ですが、候補者も企業、上司となる人をよく観察することは重要です。面接中に自信なく目をそらすような上司は入ってからもうまく行くはずがありません。

(次回へつづく)


No.6

経験談5

同業他社の事業部長の案件での経験です。あるサーチ会社から話があった際に同業他社でもあったので両社のトップから話を進めてもらおうかと考えたのですが、先ずはサーチ会社と人事からの話でしたのでお願いしますということで進めて貰ったのですが、その数時間後に断りの連絡がありました。その理由は私の経験の無い箇所を突いたものでした。後から解ったことですが、社内の人からの反対があったということでした。懇意にしているコンサルタントからは、遣り方を間違えましたね、と言われましたが。

【教訓】

競合他社とはいえ日頃からいい意味でのコミュニケーションはとるべきです。いざと言うときに応援してもらえる関係を作ることも必要です。結果的に言えばこの案件の場合うまく遣って入ったとしても反対する人はいるわけですから社内ではうまく行かなかったと思っています。

(次回へつづく)


No.7

経験談6

これも外資のメーカーでの営業の話でした。人事部長面接の後2週間後に米国人副社長との面接でした。日頃からアドバイス頂いた様に、自信を持って望みました。その後のフィードバックでは感触がいいとの事で期待していましたが2週間経っても結論が来ません。結局1ヶ月以上経ってから不採用の連絡がありました。実際にはもう少し業界に精通している人を探して私はそのバックアップであったようです。

【教訓】

長引く話に決していいことは無いとはよく言われますがその通りだと実感しました。今回決まった話はトップの方々とのミーティングは社長を含めた4人とお会いしましたが、2週間でオファーを頂きました。結論が長引いているときに他社の案件があったら是非進めた方が良いです。数社決まっても選ぶのは本人ですから。

(次回へつづく)


No.8

まだまだ参考となるエピソードもたくさんあるのですが、書面の都合上これくらいにします。最後に幾つか経験者からのアドバイスをお伝えしたいと思います。

◆転職は可能な限り現職中に次を決めることが重要です。誰が見ても欲しいと思われる優秀なエグゼクティブやヘッドハンティングから内密にトップクラスのポジションを打診されるレベルの人はともかくとして、通常ありえる話では退職した後では不利になることのほうが断然現職よりも多くなります。退職前は気持ちにも余裕がありますし条件等も優位に進めることができます。

◆信頼できるサーチ会社のコンサルタントとめぐり合うことが重要です。先にも触れましたがこれまで私がお会いしたコンサルタントの方は総勢で約60人ですが、適切なアドバイスをくれて本人の適正にあった案件を紹介してくれる人は私の場合で3人でした。紹介、引き抜きなどで転職する場合を除き一般的にはサーチ会社の紹介で動くというのが通常です。したがって信頼できる方とめぐり合うことは重要なのです。自分の職務経歴書をあちこちにばら撒くようなところは充分注意してください。アンテナを広げる際には信頼できる人から紹介してもらいまたそこから紹介といった遣り方が良いと思います。

◆次が決まるまでは早ければ早いほど言いに越したことはありませんが、数ヶ月(3−6ヶ月)は覚悟して望むべきです。現状から言うと同じような環境の人は予想する以上に多くいます。また世の中には自分より優秀な人(優秀とは実力、経験、実績を持って優秀という場合とMBAなどの資格、英語堪能といったResume上の優秀がありますが採用側はきれいなResumeが一般的に優先されます)は想像以上に多いということを実感してください。現在のポジション、年収、権限等は勿論今まで実績に基づいていますが、方や長く経験、勤続していることの結果でもありますから。

◆転職活動を始めていくと最初のうちはサーチ会社やコンサルタントとの面会で忙しくなるのですがそのうち面接でもないと時間をもてあそぶ事になりますし、『待ち』の状態が続きます。したがって“やること”を見つけてください。自分の場合は英語の勉強で週に3−4日スクールに通い、日経などでこれはと思ったセミナーに幾つか参加しました。

◆転職を決意して当初の気持ちを持ち続ける事は大変困難です。私はスポーツジムに可能な限り通っています。トレーニングで気持ちを高ぶらせて、“絶対にあきらめないぞ!!”と自分を奮い立たせてください。絶対お勧めです。自分は必ずいい会社にめぐり合うという強い意志を持ち続ける事はその人の態度、顔つき、健康状態に表れます。

いろいろと思い付くまま書いてきましたが、結局思うことは、人間の人生は一回です。その大方をわれわれは『仕事』を通して社会と係り、社会経済の発展にに貢献し、家庭を築き、自分自身成長して行く訳です。やりたい仕事を充実感を持ってやることは何をおいても大切です。

私自身多くの人から辞めることはないと言われましたが、自分自身がやりたいことを出来ずにいる事にはどうしても満足できなかったので転職を決意したわけですが、決して後悔はしないでおこうと決意しています。岐路に立ったとき迷います、がしかし、決断は自分しか出来ませんし決断したら、後悔しないこと、これに尽きると思います。

実のところ次が決まった時点では安心もし、喜びましたがそれはほんの一瞬でした。期待されて採用してもらった会社の事業拡大への貢献への気持ちで身が引き締まる思いで入社日を迎えようとしています。本当の意味で転職を今回始めて味わったわけですが、多くのアドバイスにある様に転職を決めることではなく入社後の実績作りが本当の意味でのチャレンジであると実感している今日この頃です。

皆さん地に足をつけて決してあきらめずに乗り切ってください。

- 完 -



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